スパイダーマンにヒジュラ候補 (総選挙)

みなさんこんにちは。

昨日24日は西部マハラシュトラ州で
州都ムンバイの6選挙区を含む
19選挙区で国会下院総選挙の投票日でした。

ムンバイ警察では3万人以上を動員して
警備を強化したとのことです。

今回の総選挙で注目を浴びている
ちょっと変わった候補者をご紹介しましょう。

米人気映画「スパイダーマン」の衣装で
民家の建物をよじ登り、
窓越しに住人に支持を訴えるという
ユニークな選挙運動を展開する候補者。
http://www.cnn.co.jp/world/35047073.html

ムンバイの南部地区から無所属で出馬した
ガウラブ・シャルマさん(31)は、
当選したらムンバイに依然不足な
飲料水や電気の供給、学校教育の充実
に取り組みたいと主張。
有権者が、窓から顔を出し驚かせる
アニメヒーロー姿の候補者を
まともに相手にするかとの質問には、
受け止めてくれるだろうし、
そうすべきだとも強調。
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架空のヒーローと違い、
本当の根性や強い集中力、
献身の心を持っていると自賛し、
これらの資質は45階建てのビルを
19分で登はんするのにも役立ち、
ムンバイ市民を今後助けることにも必要
と説いたとか。

そしてもうひとつ。
こちらはまさに歴史的な変化ですが、、
インド最高裁が今月15日に、
身体的な性と性認識が一致しない
トランスジェンダーを「第三の性」
として法的に認める判決が出たのをうけ、
トランスジェンダー(性別越境者)の
バラティ・カンナンマさん(53)は、
国会議員を目指して立候補しています。
http://www.bbc.com/news/world-asia-india-27075671

カンナンマさんは、南部タミルナド州
マドゥライの選挙区から無所属で立候補。

トランスジェンダーとして
総選挙への出馬が認められたのは、
カンナンマさんが初めてとされます。
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選挙資金が限られているため、
軽三輪車で選挙運動を行っている彼/彼女は、
「私に会いに来てくれる人たちでさえ、
ある種の固定観念を抱いている」とのこと。

ただ、カンナンマさんに直接会って話を聞くと、
皆、彼女がトランスジェンダーである
という事実を忘れるとか。

カンナンマさんは現在、
トランスジェンダーの人々や
貧困層の支援を目的とした
「バラティ・カンナンマ財団
(Bharathi Kannamma Trust)」を運営。

政治の世界に足を踏み入れた当初は、
一部イベントへの参加を認められなかったことも。
それ以降、支援団体を離れたカンナンマさんは、
トランスジェンダーへの差別撲滅を目指して
無所属で選挙活動を行うことを決断。

カンナンマさんが立候補を届け出て以降、
北部ウッタルプラデシュ州でも
トランスジェンダーの2人が立候補しています。

前回2009年の総選挙までは
投票箱が男女別のため、
性別を明確にしたくないヒジュラの人びと
の多くが投票を棄権したとのこと。

女性として投票に臨むヒジュラもいますが、
多くは男女別の明確化を拒否し、
身分証明書の性別欄に「第3の性」を
設ける運動を進めてきました。

偏見と闘いながら
「第3の性」の確立に向けた活動
を続けてきた結果、ヒジュラへたちは
いくつかの成果を手にしました。

その一つが、旅券や公式書類等、
性別欄に男性でも女性でもない
「E」の項が設けられたことです。

過去には女性として立候補し
当選したヒジュラもいますが、
政治家としてヒジュラの権利拡大に
従事したいとの意欲があっても、
ヒジュラとして立候補することは困難でした。

東部オリッサ州の選挙管理委員会は、
先回2009年の総選挙当時には
立候補を申し出たヒジュラ3人に対し、
男性か女性かを明確にしない限り、
立候補は認めないと宣告していましたし、
今回のヒジュラとしての立候補は大きな一歩です。

*「第3の性」認める裁判とは・・・
http://www.mercedsunstar.com/2014/04/15/3601790/indias-top-court-recognizes-third.html
著名なトランスジェンダー活動家
ラクシュミ・ナラヤン・トリパティ
(Laxmi Narayan Tripathi)氏らのグループが、
法の下での平等な権利と
トランスジェンダーを性別として
法的に認めることを求めて2012年に提訴したもの。

インド国内に数百万人いるとされる
トランスジェンダーや、
性別適合手術を受けた男性らに対する
差別の根絶に道を開く画期的な判決。

判事は法廷で、「トランスジェンダーの人々は
この国の市民であり、教育をはじめその他の
すべての権利を享有している」として、
「トランスジェンダーを第三の性として
認めるか否かは社会的、医学的な問題ではなく、
人権の問題だ」と述べ、
最高裁は、社会の片隅に追いやられ、
貧困にあえぐトランスジェンダーの人たちの
境遇の改善に向け、こうした人たちを、
政府が実施している社会的少数派向けの
福祉政策の対象に含めるべきとの判断も示した。

文化的に保守色が濃いインドでは、
身体的な性と異なる服装をする人や
性別適合手術を受けた男性などは

「ヒジュラ(hijra)」と呼ばれ、
多くが社会の辺境に追いやられています。

伝統的なヒンズー教の文化では、
トランスジェンダーの人たちは不吉だ、
呪われているなどとされることが多いため、
こうした人たちの多くは売春や物乞い、
単純労働などで生計を立てており、
貧困から抜け出せずにいます。

デリー高等裁判所は2009 年、
「自然の秩序に反する性交渉」
を禁止した、植民地時代の刑法の条項は
憲法に反しているという判断を下し、
同性間の性交渉を事実上、合法化
したのですが、最高裁は昨年12月、
この条項は有効だとする判決を下し、
国を19世紀に後戻りさせる判断だとして
厳しい非難を浴びていました。

世界最大規模のインド総選挙。
投票は各地で日本のGW明け5/12まで続きます。

デリーでは投票率65%超えを記録。
ムンバイも高記録の達成を予測しています。
インド総選挙の結果が世界に影響を与えます。
今後も注目していきたいところですね。

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それでは皆さん、よい休暇をお過ごしください!
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by shigetatravels | 2014-04-25 14:04 | インドニュース関連
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