インドの再生可能エネルギー計画

みなさんこんにちは。

ニュースでは
今日にもデリーが雨季に入るとか?
ただ、今日の天気予報は
「煙幕」>>「もや」>>
昼頃から雷雨が明日まで続いたら
その後は再び「暑い晴天日」が続くようですが。。。

今日は、新政権になってからよく目にする
インドの再生エネルギー計画について幾つかご紹介。

1)パンジャブ州でメガソーラー計画始動
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140109/326602/
インド再生可能エネルギー開発事業者の
Welspun Energy社は1月、
インド北西部のパンジャーブ州政府と、
同州内に出力150MW分のメガソーラー
(大規模太陽光発電所)を建設する覚書を締結したと発表。

覚書に基づいて、
Welspun Energy社は今後3年間にわたって、
1300万インドルピー(約219億円)を投じて
今回のメガソーラーを建設し、
2017年までに売電を開始するとのこと。

Welspun Energy社によると、
パンジャーブ州では、電力の供給不足や
供給の安定性に課題を抱えており、
今回のメガソーラーにかかる期待が大きいとのこと。

2013~2014年にかけて電力供給が、
パンジャーブ州全体の電力需要に対して19.7%、
ピーク時の需要に対して25.6%
それぞれ不足する可能性を指摘されており、
今回のメガソーラーの年間予想発電量は、
インドの72万世帯分の年間消費電力に相当するとのこと。

今回のメガソーラーによって、
パンジャーブ州は、再生可能エネルギーによる
発電所の建設において、インドを牽引してきた
グジャラート州やラジャスタン州のような存在
となると強調しているとか。

パンジャーブ州では現在、
合計出力9MWの太陽光発電システムが稼働中。

同州政府は、
太陽光発電所の導入に積極的に取り組んでおり、
2013年には26件で合計出力約250MWの
太陽光発電システムの建設プロジェクトを認可済み。

この中には、Welspun Energy社が建設中の
出力35MWのメガソーラーも含んでいます。

Welspun Energy社は、インド中央部の
マディヤ・プラデーシュ州ニーマチに
出力151MWのメガソーラーなど、
インド全国でメガソーラーの建設に注力している会社。
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2)TATA POWER社、25MWのメガソーラーの試運転に成功
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20140619/403437/?rt=nocnt
インドの独立系電力会社であるTata Power社は6月、
子会社の再生可能エネルギー発電事業者が、
出力25MWのメガソーラー
(大規模太陽光発電所)の試運転に成功したと発表。

当初の予定では、
2014年3月末に送電網に連系する計画が、
変電所をシャットダウンさせてしまう可能性があるなど、
送電網側の受け入れ準備が整わなかったことから、
発電開始を延期していた。

3)デリーの屋上ソーラー電池設置計画 
http://response.jp/article/2014/06/18/225671.html
TATA POWER社が現在デリーで実験中の
「屋上ソーラー電池設置計画」

これが実現すれば、
デリーの住宅および商業施設での
電力負担が軽減される見込みとか。

見積り段階では
デリー市内全域1483平方キロメートルのうち
33キロメートルの範囲で建物屋上へ
ソーラー電池の設置ができ、
2557MWもの発電が可能とされたのですが、
年々高まる需要にも関わらず、
デリーの発電能力は開拓されて来ませんでした。

TATA POWER DELHI社自体も既に
自社ビル屋上に1.8MW(メガワット)の
屋上ソーラー電池を設置していますが、

デリーでは大気汚染の影響で
稼働率が15%にとどまり、
グジャラートやラジャスタンでの
稼働率20%-25%には及ばないとのこと。

しかし同社は2017年までに1900MW、
2020年には2300MWの発電を
この屋上ソーラー電池によって
可能にするための努力をしているとか。

4)インド国内初。発電可能な不動産開発業者あらわる
http://response.jp/article/2014/06/23/225979.html
インド国内でで最も規模の大きい
不動産会社のひとつ、DLFが所有する
ビルの屋上にソーラーパネルを設置し、
インド国内初の
「発電できる不動産開発業者」になろうとしている。

そのモデルとなっているのがグジャラート州。
ガンディーナガルにある
州政府の入るビルの屋上に
同様のパネルが設けられ
発電が試みられているとのこと。

DLFのアミット・グローバー氏によれば、
ビルの空きスペースを、
環境に配慮した方法での発電に
利用できるのは歓迎すべきこととし、

グルガオン、デリー、コルカタ、チェンナイで
同社が所有するビル屋上で
同様の計画を進めているとのこと。

DLFは既に100MWの天然ガス発電所を
グルガオンのDLFサイバーシティに建設し、
この電力供給がサーバーハブを支えている。

5)風力発電も活躍しています。
http://www.india-bizportal.com/industry/energy/p12820/
インドでは1985年から風力発電に
力を入れてきた歴史があります。

1985年当時、
非従来型エネルギー資源省(MNES)は
国中の風力データを徹底的に収集し始め、
データ収集後、同省ではインドの風力発電による
発電能力には45GW(ギガワット)程度の
ポテンシャルがあると見積もられました。

2013年のインド風力発電による
発電能力は20GW(ギガワット)であり、
ポテンシャルはその10倍を越すと見積もられています。

電力発電が国有であった当時、
政府は風力発電を民間セクターに開放し
加速償却方式を採用しました。

また風力発電による利益に対して
所得税を5年間控除しました。

5年ほど前までは、配電業者は、
消費者に売る電力の一部を
再生可能エネルギー由来の電力から購入するよう規制。

レギュレーターもまた
固定価格買取制度の対象で、
これは、風力発電に対して支払われるが、
投資家に投資する魅力を訴求するためのものだとか。

チェンナイに拠点を持ち、
農業用揚水機としての風車に着目してきた
NEPC社は、国内でタービンを生産している
風力発電大手Danish社との間で合弁会社を設立。

合弁事業によって生産した
250KW(キロワット)規模の機械は大成功を収め、
他メーカーを活気づけています。

1990年代を通して、
NEPC-Micon社やRRB-Vestas社、
Enercon good business社などが生まれています。

1997年度の終わりまでは、
インドの風力供給量は1GW(ギガワット)
にも満たなかったのですが、
今では独立系の発電事業者も現れています。

またその産業基盤も開発されつつあり、
今日では総売上の90%が
トップ6社に集中しているものの
風力タービン工場が29業者存在しています。

世界の風力発電業界で見ると、
Vestas社、Gamesa社、GE社や
Siemens社などの外資系企業が隆盛する中で、
インド現地企業Suzlon社は
グローバル風力発電会社のトップ10に入ります。

現在の風力発電産業は不振ではあるもの、
これまで埋もれていた幾つかの
重要なインセンティブが再開されることで、
次の成長段階が始まるのではないか
と期待されています。
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世界の風力発電新規導入設備容量(上位10ヶ国、日本は参考)
出典:GWEC-Global-Wind-Report Annual Market Report 2013

6)アジア太平洋地域は2030年までに世界で最も発電容量が伸びると予想
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140701/362081/
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ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスは、
「BNEF 2030年市場見通し」レポートを公表。

それによると、
現在から2030年までに全世界で
発電所の新増設に伴う投資額は
7.7兆ドルに達すると見ており、
そのうち66%に相当する5.1兆ドルが
水力を含む再生可能エネルギーに投じられると予想。

再生可能エネルギー投資の地域別の内訳は、
アジア太平洋2.5兆ドル、米州8160億ドル、
欧州9670億ドル、その他地域(中東・アフリカ)が8180億ドル。

アジア太平洋地域では、
2030年までに発電所に3.6兆ドルが投資され、
最も発電容量が伸びるのが
再生可能エネルギーの2.5兆ドル(1.7TW)。

BNEFのMilo Sjardinアジア代表によると、
「2030年までにアジア太平洋地域では
太陽光が飛躍的に伸びると見ており、
屋根上・メガソーラー合計で
800GW近くの新設が見込まれる。
太陽光は2020年までに、
他の電源と完全に渡り合えるレベルに
コストが下がると予想しており、
この導入の大幅な伸びは補助金や
政策によるものではなく、経済性によるものだ」とのこと。

国別に見ると、
中国では2030年までに
電力需要が倍増する見通しで、
発電容量は1.4TW増えると予想。

そのためには約2兆ドルの設備投資が必要で、
そのうち72%は風力・太陽光・水力など
再生可能エネルギーに投じられるという。

日本の電力需要は、2021年に
震災前の2010年レベルに戻った後、
年率1%で微増していくと見通しており
2030年までの発電設備への投資は
約2030億ドルと推計し、
そのうち1160億ドルは屋根上太陽光、
720億ドルは他の再生可能エネルギーに充てられるという。

インドの発電容量は、
2013年の236GWから
2030年には887GWと4倍近くに急増する予想。

増加分の内訳は、
169GWがメガソーラー、98GWが陸上風力、
95GWが水力、155GWが石炭火力、
55GWが天然ガス火力となる。

2030年までの総投資額は
7540億ドルに達し、そのうち4770億ドルが
再生可能エネルギーに向かうと予想。

「しかしながら、
化石燃料の時代が終わるわけではなく、
アジアの急激な経済成長を背景に、
火力発電所も大幅に増加し、
石炭火力の純増分は434GW、
天然ガス火力の増加分は314GWを予想。
つまり、今後も何年間にもわたって
CO2排出量は増え続けることになる」
(Milo Sjardinアジア代表)とのこと。

グジャラートで大きな成功を収めた
ナレンドラ・モディ新政権。

国民の再生エネルギー計画への期待は
これまで以上に大きく膨らんでいます。
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by shigetatravels | 2014-07-03 13:33 | インドあれこれ
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