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Rath Yatra / Car Festival‏ 始まりました

みなさんこんにちは。

昨日6/29からオリッサ州プリ
およびグジャラート州アーメダバードで
ラタヤートラ(RATH YATRA)祭が始まりました。
http://www.firstpost.com/fwire/fwire-india/puri-ratha-yatra-witnesses-massive-turnout-1595083.html?utm_source=FP_HP_LATESTNEWS

「ラタ」は「山車(だし)」、
「ヤートラ」は「旅」という意味。

クリシュナ神が行なった旅を記念して、
普段祀られているシュリーマンディル(Shreemandir)から、
3キロ離れたグディチャ(Gudicha)寺院まで巨大な山車で
町中を練り歩くラタヤートラ(Rath Yatra)祭。
毎年6月-7月に行なわれています。

グジャラート州の400年の歴史を誇り
絶大な信者を集めるアーメダバードの
ジャガンナート寺院でも、
ジャガンナート神が眠りから目覚めました。

熱狂的な信者を毎年100万人単位で集める
プリの寺院周辺には、
厳戒な警備体制が敷かれています。

祭りの初日にあたる29日には、
既に70万人の信者がプリに集結、
普段静かな街はにわかに活気と混乱の中にあります。
Rath Yatra / Car Festival‏ 始まりました_b0239829_15565964.jpg

巡礼者の中には一生に一度、この祭を一目見たいと、
遠方から馳せ参じている信者も大勢いるといいます。

RATH YATRA祭は9日間続き、最終日には
神像はもといた祠に帰る儀式バフダ・ジャトラ
(Bahuda Jatra)が行われることになっています。

クリシュナ神と同一視される
ジャガンナート神を祝うこの日は、
オリッサ州の聖地プリーにて豪華な山車が
街を練り歩くお祭りとして知られています。

悪行を働いていたカンサを打ち破ったクリシュナ神が、
兄のバララーム神と妹のスバドラー神と共に
山車に乗り帰還したことを祝福するこのお祭りには、
豪華絢爛な山車が欠かせません。

その山車を目にした者には功徳があると、
インドを含め世界中から人々が押し寄せます。

山車のお祭りとしても知られるように、
山車には非常に大切な意味があると考えられ、
カタ・ウパニシャッドにおいても
以下のように(ここでは馬車)述べられています。
「真我(アートマン)は車主であり、
肉体は馬車、理性が御者、
そして意志が手綱である。」
心と体を制御すること、
そしてその「結合」がここで説かれています。

ラタヤートラはその昔、
身分制度がもっと厳しかったころ
貧しい人たちは寺院に入ることが出来ず、
清潔な格好をしている人たちだけが入場できました。

神様を拝みたくても拝めない人たちのために
ラタヤートラは始まったといわれています。

皆に平等な神様が自ら外に出て
敬虔な信者たちに会いに行き
日ごろの行ない(神への奉仕)がいい人には
その分恩恵が返ってくるといわれます。

信者たちは神や先祖の恩恵で生きており、
生きていく為に神は全ての生き物に
平等に恩恵を与えてくれているとされ、
神や先祖に感謝の気持ちをあらわし、
至上主の神、クリシュナに捧げた食べ物の
お下がりをご先祖様に捧げて祈り、
自分達の先祖の霊がこの世に浮遊せず、
天国へ到達し、自分たちの魂も
よい方向へと導いてくれるとされます。
Rath Yatra / Car Festival‏ 始まりました_b0239829_15571688.jpg


毎年時間をかけて新しい山車を作っては
お祭りの後で取り壊すという大変な作業。
それにしてもこのお祭りの熱狂ぶりは
目を見張るものがあります。

宿はほぼどこも満室ですので
随分と早い時期に手配開始が必要ですが、
来年の訪問先にいかがでしょう?
ちなみに来年は7/18~を予定しているようです。
by shigetatravels | 2014-06-30 15:59 | 祝日・お祭り・イベント情報
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