もうひとつの階段井戸アダラジ・ヴァヴ(ADALAJ VAV)‏

みなさんこんにちは。

今日は昨日に続き
グジャラートにあるもうひとつの
階段井戸についてご紹介。

インドには階段井戸と呼ばれる
数百もの水利施設が存在します。
4000年以上にわたって作り続けられ、
最も美しいと謳われる階段井戸、
アダラジ・ヴァヴ(ADALAJ VAV)は
ラニ・キ・バブから車で2時間。

ここで語り継がれる悲劇の女王の物語は
2012年秋には「古代文明ミステリー
たけしの新・世界七不思議」
でも紹介されました。
http://pub.ne.jp/sakura2011/?entry_id=4691278

アダラジヴァヴは、世界遺産には登録されていませんが
グジャラート州アーメダバード近郊
アダラジ村にある特徴的なヒンズーの「水建築」です。

この階段井戸は1499年に、イスラム教の王、
マホメット・ベグダにより、ヴカラ王朝の族長、
ヴィア・シンの妻ルダバイ王妃のために建設されました。
その階段井戸(グジャラート語ではヴァヴ "Vav")は
複雑な彫刻が施され、5層の深さを持ちます。

このような階段井戸は、
グジャラートのような半乾燥地帯には
雨季の雨水を集めるために不可欠でした。
それらは、飲料水、洗濯、入浴など、
基本的な生活に必要な水を提供していました。

さらに、これらの階段井戸は
多くの祭礼や儀式を行う場にもなっていました。

階段井戸や階段池は5世紀から19世紀にかけて
インド西部において一般的に建設されました。
グジャラート州の半乾燥地帯において、
120以上の階段井戸が単独で存在します。

その中でも、アダラジ・ヴァヴは
最も人気のある階段井戸のひとつ。
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多くの階段井戸は実用的に建設されていますが、
一部はアダラジの階段井戸のように
多数の装飾が施されている場合があります。

美しい階段井戸は多くの観光客を魅了しています。
昔は、旅行者やキャラバン(隊商)は
通商路の休憩地点としてこれらの階段井戸に通ったとか。

アダラジバブには興味深い伝説があります。

15世紀にヒンズー教を信仰するヴカラ王朝、
ヴィア・シンが地域を治めていました。
しかし、彼の王国はイスラム教の王、
マホメット・ベグダにより侵略され占領され、
王であるヴィア・シンは殺されました。
未亡人となったルダバイ王妃は、
美しいことで知られ、占領者マホメット・ベグダに
結婚を申し込まれました。

夫の死に深く悲しみながらも、
ルダバイ王妃は結婚の承諾をしました。
ただし、建設中の階段井戸を完成させるという条件で。

王妃の美しさに大変夢中になっていた
イスラム教徒の王はその提案に同意した後、
すぐに井戸の建設を進めました。

大工を周辺のあちこちからかき集めたので、
この階段井戸は途中までヒンズー様式で建築され、
その後イスラム様式の意匠が追加されるという、
他に類を見ない貴重な建築物となりました。
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階段井戸が完成すると、
マホメット・ベグダは大きな期待に胸を膨らませて、
再度ルダバイ王妃に結婚を迫ります。

しかし、階段井戸が完成することによって、
目的を達成した彼女は夫への献身の証として、
自身の人生を終わらせることにしました。
ルダバイ王妃は完成したばかりの
階段井戸から身を投げて、自らの命を絶ったのです。
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この井戸にはまた、別の伝説があります。
それは地上にある6基の石工の墓についてのものです。

階段井戸が完成した時、
その美しさに深く感心した王
マホメット・ベグダは石工にこう尋ねます。
「お前たちは、これと同じものを
もう一つ作ることができるか。」
それを聞いて石工たちは口々に答えます。
「王様のご命令とあれば、
もっと素晴らしい井戸を作ることができます。」

しかし、その回答は誤りでした。

この階段井戸を唯一無二のものとするために、
王は石工全員を殺害してしまったのです。
石工たちはこの階段井戸のそばに丁重に葬られ、
現在もそこには6つの墓が残っています。

昨日ご案内したラニ・キ・バブとは車で2時間程度。
アーメダバードへの訪問予定があれば、
弊社から専用車をチャーター手配して
一度に2箇所の階段井戸が可能です。

関連サイト:http://pub.ne.jp/sakura2011/?entry_id=4539202
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by shigetatravels | 2014-06-26 13:44 | 観光便利情報
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