新種の“踊るカエル”14種、インドで発見

みなさんこんにちは。

インドではいま、
ちょっと変わった「脚技」を持つ
新種のカエル発見のニュースが話題になっています。
http://www.bnd.com/2014/05/08/3198184/new-frog-species-found-in-troubled.html

インド西部のジャングルで
14種類の小さな“踊るカエル”が新たに発見され、
その数は現存種のおよそ2倍の24種になったとのこと。

体長13~35ミリほどのその小型両生類は、
10年間におよぶ長い研究の末、
インド西岸沿いを南北1600キロに渡って縦断する
西ガーツ山脈で生息するものと結論付けられました。

今回の研究は、
インドにおけるカエル発見の第一人者で、
デリー大学の両生類生物学者サティアバマ・ダス・ビジュ
(Sathyabhama Das Biju)氏が指揮。

同氏による数多くの発見には、
希少なインドハナガエルが含まれます。

身体的特徴と分子DNAマーカーの
両方を使用して識別された新種のカエルは、
ビジュ氏と彼のチームによって科学誌
「Ceylon Journal of Science (Biological Sciences)」
の最新版に発表されました。

彼らの発見により、新種のカエルは
恐竜の時代から跳びはねていた
ミクリサルス(Micrixalus)と呼ばれる
古代種に属することが明らかになったとのこと。

小滝から水しぶきが飛び散る流れの速い渓流と併せ、
最小でもハチの大きさに満たない
踊るカエルの小さな体とその完璧なカモフラージュのために、
彼らの発見は非常に困難だとビジュ氏は語ります。

ですが、モンスーンが過ぎると
熱帯雨林の小川は繁殖に理想的な水位となり、
「彼らを見つけるのが比較的たやすくなる」とのこと。

一番目立ったのはオスのカエルで、
少なくとも14種中9種が
“フット・フラッギング(foot-flagging)”
と呼ばれる奇妙な誇示行動を使ってメスに自らをアピール。

片脚ずつ交互に脚を高く蹴上げる
ちょっと変わった動きをするこのカエル。

通称「ダンシング・フロッグ」、踊るカエルです。

この奇妙な「ダンス」を披露するのはオスだけ。

水かきの付いた足指を完全に広げて振るもので、
宙に上がった足は、
時折ライバルのオスを押しのけるのに役立つとか。
目的はメスヘの求愛活動です。

「オス100匹に対し、メスは1匹。
だからオスたちは『僕が一番だよ』と求愛する」のだとか。
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オーストリア、ウィーン大学動物学研究所の
ウォルター・へドル(Walter Hodl)氏によると、
“フット・フラッギング”は、
オーストラリアからブラジルに至る
世界中の他種のカエルでも数多く記録されているそうです。

オスによる視覚的誇示行動は、
交尾相手を呼ぶ声が渓流の雑音によって
かき消されるためだろうと、へドル氏は述べています。

またメスの巣を掘る行動については、
「小川で繁殖するカエルにとって、
卵をどこかに隠さなければならない必要性」
によるものだろうと同氏は付け加えています。

この新発見により、西ガーツ山脈は
カエルやその他両生類の世界的な
生物多様ホットスポットとして注目されています。

一方、ビジュ氏は農業やその他人間活動によって
引き起こされる生息地喪失の影響について懸念しています。

「踊るカエルの過去12年に渡る野外研究で、
かつて多くのカエルが生息していた地域で
個体数が減少していることに気が付いた」と同氏。

「多くの種が宿る生息地は
劇的に減少するか変化を遂げている」とのこと。

新種のいくつかは1カ所でしか記録されておらず、
踊るカエルの約30%は
政府によって保護されていない地域に生息。

彼らは絶滅の危機に瀕していて、
研究チームは保護する必要性を訴えています。


※インドハナガエル
2003年に正式に発見されたばかりの
地中からメスを誘う紫色をしたカエル。
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インドの西ガーツ山脈に生息し、
絶滅危惧種に指定されている。

ぼってりした紫色の体に、豚のように突き出た鼻。
異様な風貌は、地下の巣穴での生活に適応したもの。

インドハナガエルは1年のほとんどを地中で過ごす。
短くがっしりした脚を鋤のように使って、
地下3.7メートルにも達する穴を掘る。

雨季にわずかな間だけ地上に出て交尾をする。
その際、オスは鳴き声を発し、メスに求愛する。

カエルの仲間ではよく見られる行動だが、
インドハナガエルは独自の求愛行動をすることが分かった。

インドハナガエルの求愛行動について詳しく分析する
初めての調査が行われた結果、このカエルが、
柔らかな土で覆われた狭い巣穴の出口付近の
薄い土の層の下でメスを呼ぶことが明らかになった。

インドのデリー大学とミネソタ州ミネアポリスにある
ミネソタ大学の研究者達は、オスの求愛行動が
最も活発になる豪雨の後に鳴き声を録音。

インドハナガエルのオスは、筋肉を収縮させ、
鳴嚢(めいのう)を膨らませたり収縮させたりすることで、
短い鳴き声をひっきりなしに繰り返す。
これが今回明らかになった唯一の鳴き声。

このような動きにより、
覆いかぶさった薄い土の層が振動することから、
研究者達はカエルの居場所を正確に特定できたとのこと。

しかし、それからが大変。

オスの求愛の歌を録音し終えると、
研究者達は大急ぎで土を掘り、カエルを捕獲。
インドハナガエルはなかなか抜け目がなく、
急いで掘らなければ、
たちまち地下深くもぐってしまうからだとか。

捕獲したカエルは1匹ずつ記録を取った後、
もといた柔らかな土の中に戻してやったという。
研究結果は「PLOS ONE」誌オンライン版に2月7日付けで掲載された。
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by shigetatravels | 2014-05-14 13:41 | インドニュース関連
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