インドの汚職問題

みなさんこんにちは。
昨日インド国鉄車掌や乗務員が賄賂で
犯罪組織に買収されていた話をした後、
今度はインドの上級検察官がとんでもない
暴言を吐いたことがニュースになりました。

以下のサイトで確認できますが、
スポーツ倫理学のパネルディスカッションの場で、
「暴漢事件を防げないなら、楽しめばいい」
との暴言を吐いたとのことで、
検察官職を辞職させられたという報道です。
http://www.chicagotribune.com/news/sns-rt-us-india-rape-investigator-20131113,0,1014199.story

アメリカでいえばFBIのトップ
に当たる人物の発言とは到底思えません。
恥ずかしい限りです。
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先日は有罪判決を受けた議員を、
直ちに失職させないようにする国民代表者法の
修正法案「議員失職防止法令」が、
世論の反発の高まりで見直となったところですが、
本当にインドの汚職は打つ手がありません。

デリーの新聞でも「インドの議会は
刑務所内で開いたほうが手っ取り早い」
というくらい、インド議会でも
汚職が広がっています。
http://news.livedoor.com/article/detail/8006856/

選挙の監視を行っている市民団体
「民主改革協会(ADR)」によれば、
インド議会(下院)では選挙で選ばれる
543人の議員のうち162人が、
州議会では全国の4032人のうち1258人が
刑事犯罪の疑いを掛けられているとのこと。

統計を見ると、
犯罪歴のある立候補者の当選確率は、
そうでない立候補者の2倍に近いといいます。
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7月、インド最高裁は
服役中と拘束中の人物の被選挙権
を認めないとの判断を示しましたたが、
各政党はこぞって激しく反発。
司法の権限を逸脱した判断だと、
最高裁を非難する始末。

政治家が金銭スキャンダルで
疑いを掛けられるケースは
ほかの国でも決して珍しくないですが、
インドの場合、
政治家たちが問われているのは
経済犯罪だけではありません。

下院議員の10分の1以上が誘拐、レイプ、
殺人など暴力犯罪の容疑をかけられているのです。

04年の総選挙で、
モハメド・シャハブディン議員は、
ライバル政党の運動員を
殺害目的で誘拐(その後行方不明)
した疑いで収監されていたのに
4期連続で当選。選挙の後、
対立候補の運動員9人が殺害されました。

ウッタルプラデシュ州議会議員の
ラグラジ・プラタップ・シンは05年、
「テロ防止法」に基づく誘拐容疑で
拘束中だったにもかかわらず、
州政府の閣僚に就任(彼は今年3月に
地元警察官が殺害された事件でも
捜査対象になっている)。

この状況は簡単には変わらないでしょう。
犯罪容疑のある政治家たちは
莫大な資金力と政治力を持っていて、
有権者(や対立候補)を買収したり、
脅したりでき、しかもインドの政党は、
犯罪歴のある人物でも候補者に指名する。
「政治力と資金力がある上に、
政党がお墨付きを与えている」と、
ADRのアニル・バイルワルのコトバ。

裁判所の力が弱いインドでは
最高裁の判断も効果は怪しいもの。

容疑者の立候補禁止は、
政治家に対してだけ
「無罪の推定」ではなく
「有罪の推定」を課すものだとして
議会に無効とされる可能性もあります。

有罪になった犯罪者の
立候補禁止も、裁判が長いインドでは
大した意味がありません。
判決が下る頃には
政治家を引退していることでしょう。

インド議会の「犯罪汚染」が
解消する日はいつ来るのか。

神のみぞ知るとはこのことでしょうか?

いや、それよりも、
こんな汚職の多い国ですので、
インド旅行中の外国人旅行客は、
警察のお世話にならなくて済むよう、
ご自身の防犯対策は、万全にしておく。
これが1番の対策かと思います。
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by shigetatravels | 2013-11-14 17:07 | インドニュース関連
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